「この記事は遊戯王Advent Calendarの企画記事になります。」
前:カカトさん「他TCGと比較した遊戯王の難しさ」
皆様お久しぶりです。前回、SS紹介という誰得な記事を投稿しました黒木疾風です。
今回も誰得なお話をしていきたいと思います。
※以下、遊戯王OCGに微塵も役に立たない話題を展開します。特にオリカの話題がお嫌いな方はお引き取り願います。
さて、皆様はオリカを作ったことはあるでしょうか?
自分だけのオリジナルテーマ、既存テーマの新たなエース、あるいは潤滑油。形は各々であれ誰でも一度は手を出したことがあるのではないでしょうか。現に、オリカを用いて対戦するためのADS鯖も存在しています。
さて、オリカ、ADSとくるととある動画を想起された方がすでにいるかもしれません。あるいは、タイトルと合わせてもう話題が何かを察した人もいるでしょう。では、こちらをご覧ください。
はい、今回の記事は、12/3に発売されたストラクチャーデッキ、蟲惑魔の森で登場したカードを世紀末次元的視点で評価していこうという記事でございます。
では、まずは前提となるオリカの確認をしていきたく存じます。どうぞ。
《サラの蟲惑魔》
ランク4/植物族/エクシーズ/特殊召喚/効果 攻撃力2500/守備力300
このカードは通常X召喚出来ない。
自分フィールドのXモンスター以外の「蟲惑魔」モンスターが攻撃・効果の対象となった際、それを無効にし、その無効にしたカードと対象となったカードすべてをX素材として特殊X召喚できる。
自分はこのカード名のカードを1ターンに1度しか特殊召喚出来ない。
(1)X素材を持ったこのカードは罠の効果を受けない。
(2)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに「蟲惑魔」モンスター以外のモンスターを特殊召喚できず、「蟲惑魔」モンスター以外のフィールドで発動するモンスター効果を発動できない。
(3)1ターンに1度、このカードのX素材を一つ取り除き、以下の効果から一つを選択して発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●デッキから「蟲惑魔」モンスター一体を特殊召喚する。
●デッキから「蟲惑魔」モンスター一体を召喚する。
蟲惑魔モンスターが攻撃または効果の対象となったとき、それを無効にすることで関わるカードすべてを素材に特殊X召喚される召喚条件、蟲惑魔EXモンスター共通の罠耐性の永続効果、なぜかついている封殺効果、そしてサーチ+《ライバル・アライバル》する実質2アドの起動効果。(2)(3)どっちか単体でも十分強力なのにそれが両方ついているぶっ壊れの名がふさわしいカードですね(白目)
しかし、見た目に反して意外と弱点もしっかりと持ち合わせており、魔法による解決にめっぽう弱い、そしてこれは【蟲惑魔】というデッキ自体に言えることですが、すでに設置された脅威に対して無力、といった点が難点です。(《セラの蟲惑魔》+《絶縁の落とし穴》という打開策自体はありますが。)現に、動画において【kozmo】の耐性持ち上級打点や【ヴェノム】の《毒蛇神 ヴェノミナーガ》を突破することができずに一方的に攻撃されてしまっています。現代であれば、《禁じられた一滴》や《ライトニングストーム》、なぜか無制限になった《サンダー・ボルト》などでたやすくやられてしまいます。え?脇に《フレシアの蟲惑魔》居ればサンボルもライストも効かないって?しかもたやすくその盤面組めるって?何のことだかさっぱり
サラ単体の圧力に任せた盤面構築は現代遊戯王の力では一瞬で捲られてしまうので、前封殺と後ろ妨害のバランス良い盤面を作る必要があります。
では、新規紹介のお時間です。
《プティカの蟲惑魔》
効果モンスター
星4/地属性/植物族/攻 900/守1900
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「蟲惑の園」1枚を手札に加える。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のスタンバイフェイズに、相手は除外されている自身のモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
(3):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
召喚成功時に新規フィールド魔法をサーチし、さらに特殊召喚成功時に相手モンスターに疑似《亜空間物質転送装置》を打ち込む蟲惑魔です。「対象を取るなら狡猾で処理すればよくね?」と思ったそこのあなた。実は蟲惑魔デッキの天敵である、狡猾で処理が困難なあるモンスターを《プティカの蟲惑魔》は処理することができるのです。そのモンスターとは何か。
サラや新規のシトリスの2500打点で処理できず、さらに狡猾も効かない、対象にとることができるモンスター…
はい、《フレシアの蟲惑魔》です。
《フレシアの蟲惑魔》自身は対象耐性を持たないので、唐突にランク4出張パーツとして蟲惑魔の前に立ちはだかった《フレシア》を処理することができるカードが《プティカの蟲惑魔》なのです。
そもそも狡猾使って超Xすればいいのとアティプス使ったり適当な汎用ランク4で殴り倒せるのは秘密な!
《キノの蟲惑魔》
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1300/守1500
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「蟲惑魔」モンスターが存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族・植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
(3):自分の魔法&罠ゾーンにセットされたカードはそれぞれ1ターンに1度だけ効果では破壊されない。
手札から横展開することができる蟲惑魔です。サラ入りでも普段の蟲惑魔と仕事は変わらず、優秀な《セラの蟲惑魔》の効果のトリガーになります。そして、サラとも相性が非常によく、相手の除去に合わせてサラの効果で呼び出してやることで自分の伏せカードを守ることもできます。
そして、このカードの登場で《ランカの蟲惑魔》1体からサラが成立するようになりました。なってしまいました。
1,《ランカの蟲惑魔》を通常召喚
2,《ランカの蟲惑魔》の効果が誘発。《キノの蟲惑魔》を手札に加える。
3,《ランカの蟲惑魔》1体で《セラの蟲惑魔》をリンク召喚。
4,《キノの蟲惑魔》の効果を発動。自身を特殊召喚。
5,《セラの蟲惑魔》の効果が誘発。デッキから《狡猾な落とし穴》をセット。
6,相手ターンに、《狡猾な落とし穴》を《キノの蟲惑魔》と任意のモンスターを対象に発動。《サラの蟲惑魔》を特殊X召喚。
《蟲惑の園》
フィールド魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「蟲惑魔」モンスター1体を召喚できる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分の昆虫族・植物族モンスターは、それぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):自分フィールドのモンスター1体を除外して発動できる。自分の手札・墓地から「蟲惑魔」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
常時蟲惑魔が《二重召喚》状態になるフィールド魔法です。そう…
(3)の効果により、サラを解体しやすくなったのは非常にうれしいのではないでしょうか。リンク召喚でよくねとか言ったやつは表出ろ
《蟲惑の誘い》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体または通常罠カード1枚を手札から捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の、昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体または通常罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードをデッキの一番下に戻す。
蟲惑魔用ドローソースです。うまくいけば最初のターンからティオの効果をフル活用できる可能性が生まれるので使い方次第では化けるかもしれません。
《狂惑の落とし穴》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手がモンスターの特殊召喚に成功したターン、相手フィールドの攻撃力2000以上のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。その後、自分の墓地に「ホール」通常罠カードまたは「落とし穴」通常罠カードが存在する場合、相手の墓地からモンスター1体を選んで除外できる。
《ホールティアの蟲惑魔》
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
このカードは手札から通常罠カード1枚を捨て、セットしたターンに発動する事もできる。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(植物族・地・星4・攻400/守2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「蟲惑魔」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
狡猾の邪魔になるカードは要りません。
《ホールティアの蟲惑魔》は一応、自力で墓地から退場することができるので上振れ狙いで採用してもいいかもしれません。
《シトリスの蟲惑魔》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/植物族/攻2500/守 300
レベル4モンスター×2
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):X素材を持っているこのカードは、このカードがX素材としているモンスターと同じ種族のモンスター(このカードを除く)が発動した効果及び罠カードの効果を受けない。
(2):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「蟲惑魔」モンスター1体を手札に加える。
(3):元々の持ち主が相手となるモンスターが効果で、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。その内の1体を選んでこのカードのX素材とする。
蟲惑魔版《ギアギガントX》です。11期仕様なので相手の墓地を荒らす効果付きです。
なんでサラはこいつの(2)が強化されてるのに封殺効果まで持ち合わせてるのかまるで分らないですね。
《アティプスの蟲惑魔》
リンク・効果モンスター
リンク3/地属性/昆虫族/攻1800
【リンクマーカー:左/右/下】
昆虫族・植物族モンスターを含むモンスター2体以上
(1):リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。
(2):自分の墓地に通常罠カードが存在する限り、自分フィールドの「蟲惑魔」モンスターの攻撃力は1000アップする。
(3):1ターンに1度、自分フィールドの昆虫族・植物族モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。その後、以下の効果を適用できる。
●自分の墓地から通常罠カード1枚を除外し、対象の表側表示のカードの内1枚を選んで破壊する。
全体パンプ持ちの蟲惑魔です。素のステータスは1800とリンク3にしては貧弱に思えますが、自身の効果によりその実質の値は2800となります。ところでこの子の効果起動してる間は狡猾撃てないんですけどそこのところ大丈夫なんですかね?
デッキレシピ
※要差し替え
結局マスクチェンジの枚数を減らせない都合上、蟲惑魔同士で枠の取り合いになってしまいますね。
本来であれば《Bazaar of Baghdad》から《暗黒界の龍神 グラファ》による除去を仕掛けてきてサラを処理しつつリーサルかましてくる暗黒界への対処札を仕込みたいのですが、やっぱり枠が厳しいです。
終わりに
オリカは容量用法とTPOをわきまえて、楽しくキメましょう!
リチュアに伝わりし神判の預言の実装まだですかね?
次:ゆうれいさん「ツイ廃が語る、デッキを載せるコツ」
長年温めていたネタがあるそうです!楽しみですね!
じゃぁ俺MD周回に戻るから…