現代の世紀末次元~シャドール編~
はじめに
皆さんは「遊戯王ADSで世紀末トーナメント」という動画をご存じでしょうか?
この動画シリーズは、あるカテゴリにとんでもないパワーを持ったオリジナルカードを突っ込んで、デッキを組み対戦する、という趣旨のもと作られています。2016年に始まり、2018年に終わったこのシリーズ。3年後に新作が出るといい残し、消息を絶ってしまった投稿主。そして次々と出てくる新しいコンマイのオリカOCGカード。
この記事では、投稿当時無かった、様々なパワーカードの存在を考え、現代の世紀末デッキを考察していこうという趣旨でお送りします。
第七回~シャドール~
い つ も の
《影依の廻転》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1)このターン、自分は以下の効果を適用できる。
●墓地のシャドールモンスター1体をデッキに戻し、デッキから「シャドール」魔法・罠カード1枚を発動する。(同名カードは一枚まで)
リソース回収+サーチとか頭ぶっ壊れてんのか?
製作者曰く、「発動ターン中に謎の動きをする権利を得られるカード」とのことです。
新規で「シャドール」カードが増えたことで世紀末カード中、二番目に沸騰しているカードです。
では、既存レシピを見てみましょう。
「※シャドールのレギュレーション違反については密に密に」とのことでしたので、ネフィリムとネフェシャが混在していることについては無視します。
《影依融合》が2投、《魂写しの同化》が入っているなど、割と特異な構築をしています。これは共に《影依の廻転》からサーチできるため、複数枚投入する必要がなく、また簡単に発動できるため、パワーが上がっていることに起因すると思われます。
新カード紹介
シャドールは、「ストラクチャーデッキ-リバース・オブ・シャドール-」にて、大量の新規を獲得、その後も属性シャドールが追加されています。今回は、使い道のあるカードのみをピックアップして紹介します。
《魂源への影劫回帰》
通常罠
(1):自分フィールドの「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
対象のモンスターは攻撃力・守備力が1000アップし、
エンドフェイズに裏側守備表示になる。
本来ならただの打ち損カードですが、《影依の廻転》があるなら話は別です。下級打点で上級のメタカードを殴り殺しに行くことができます。え?メタがいるのにどうやって墓地肥やすのかって?かんばれ。
《影霊の翼 ウェンディ》
リバース・効果モンスター
星3/風属性/サイキック族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を
表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
シャドールのリクルーターです。融合体より融合素材が強いのウケル
融合素材になりながら、融合素材を呼ぶその姿はまさしくアドの化身。
《影依の巫女 エリアル》
リバース・効果モンスター
星4/水属性/サイキック族/攻1000/守1800
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
除外されている自分の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
お互いの墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。
相手の墓地を荒らすシャドールです。ミナ様の攻撃力を3000も低下させる恐ろしい子です。リバース効果を活用するには少々ひと工夫が必要ですが、《シャドール・ファルコン》と違ってネフィリムの効果を誘発させることができるので、テクニックが光るカードでもあります。
《影光の聖選士》
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分の墓地からこのカードと「シャドール」カード1枚を除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの裏側表示モンスター1体を選んで表側守備表示にする。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を選んで裏側守備表示にする。
どうしてこんなカード刷った!言え!
デッキから飛んでくる蘇生罠です。誰がどう考えてもやばいです。しれっと書いてある(2)のフリップ効果もなかなか強烈ですね。
《影依の偽典》
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分のフィールド・墓地から、「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。
シャドールがなぜ現環境に居るのかの答え。シャドールの墓地融合を行う永続罠です。
ただ、考えなしに連発するとあっという間に息切れしてしまうので、効果発動のタイミングはよく見極める必要があります。
《星なる影 ゲニウス》
リバース・効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、自分フィールドの「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターは自身以外のモンスターの効果を受けない。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その効果モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。
シェキの融合素材。以上。
《エルシャドール・アプカローネ》
融合・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
属性が異なる「シャドール」モンスター×2
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果を無効にする。
(2):このカードは戦闘では破壊されない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「シャドール」カード1枚を選んで手札に加える。
その後、手札を1枚選んで捨てる。
《影依の廻転》に直接アクセスできる神。その他、接触や偽典で相手ターンに投げることで、ヴェーラーの真似事のようなこともできます。
《グラビティ・コントローラー》
リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/サイキック族/攻1000
【リンクマーカー:左下】
リンクモンスター以外のEXモンスターゾーンのモンスター1体
このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。
(1):EXモンスターゾーンのこのカードは、
メインモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されない。
(2):このカードがEXモンスターゾーンの相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
その相手モンスターとこのカードを持ち主のデッキに戻す。
シャドール融合モンスターを直接墓地に送り込むことができるリンク1です。こいつがいるから《アプカローネ》が強いんですね。
仮レシピ
《影依の廻転》にアクセスすれば勝ちなので、手数を増やすための芝刈型構築です。
ゲグラ召喚、またはアプカローネ成立で一気に勝利を目指しましょう。